神戸港開港記念日は、1867年(慶応3年)12月7日(新暦1868年1月1日)に兵庫港(現在の神戸港)が開港したことを記念して、神戸市が制定した記念日です。
この日は、灘五郷の酒造りの歴史と文化にも深く関わっています。
灘五郷とは、兵庫県の灘一帯にある5つの酒造地の総称で、日本で最も日本酒生産量が多い地域です。
灘五郷の酒は「灘の生一本」と呼ばれ、六甲颪や宮水などの自然環境や、江戸時代から続く酒造技術によって作られています 。
灘五郷の酒は、江戸時代から「下り酒」として有名でした。
下り酒とは、西国から江戸へ運ばれた酒のことで、その中でも灘五郷の酒は最高級品とされていました。
「菰樽」という樽型の容器に詰められて、廻船という船に積まれて海路で運ばれました。
菰(こも)という植物の茎で作られた樽で、水分を透過させない性質がありました。
菰樽に詰められた酒は、海水や空気に触れることなく、揺れや温度変化によって熟成されていきました。
その結果、香り高くまろやかな味わいの酒に仕上がったと言われています。
現在では、菰樽や廻船はほとんど使われなくなりましたが、灘五郷の酒造りの伝統や文化を伝えるために、様々な取り組みが行われています。
「灘の酒」を味わい、日本の伝統文化を身近に感じられるさまざまなイベントを開催されております。
また、「たまごせんべい」と「瓦せんべい」は、灘五郷の記念菓子として知られています。
虎屋では、菰樽の形をした
【樽形煎餅】を、1801年の創業以来作り続けております。
灘五郷の醸造元18社のオリジナル焼印が入った
【樽形煎餅】は、通販サイトよりお買い求めいただけます。
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